これだけ話題になってもまだ見ぬ映画「この世界の片隅に」

アニメ映画「この世界の片隅に」が話題である。

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画像は下記You Tubeより
https://www.youtube.com/watch?v=kczb7IJJg0g

現在、SNSや口コミで広がり、驚異的ヒットだという。

芸能界復帰を果たした のん(能年玲奈)が初めて声優に挑戦したという点も注目されている。

 このたび、絶賛上映中のアニメ映画『この世界の片隅に』が、公開4週目の、12月3日(土)、4(日)の週末興行成績で、興収6,791万4,220円、動員4万6,108名、公開館数87館(初週より+5館)を記録。これにより前週比104%の興収をとなり、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)ではなんと、4位へジャンプアップしました! 累計動員32万8,618名、累計興収4億5,074万0,140円を突破! 週を追うごとに右肩上がりに勢いを増しています。
引用:『この世界の片隅に』4週目の動員ランキングが、さらにランクアップ | アニメイトタイムズ


 本作は、こうの史代原作の漫画『この世界の片隅に』を劇場アニメ化作した品である。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこともあり、もともとかなり高い評価を得た作品だったのだ。

この映画は監督・ 片渕須直が、6年以上もの歳月を費やして作ったという。
途中、資金繰りで制作が進まない時期があった。
そこで、クラウドファンディングで資金を募い、制作を進めたという経緯がある。

「この世界の片隅に」は、近年のネット社会ならではの、これまでとは違った新たな映画の作り方売り出し方だなと感じる。

作品の中では、 
広島から呉に18歳で嫁いだ主人公「すずを」通して、戦前・戦時中の庶民の暮らしがていねいに描かれている。
戦時中という暗い状況の中でも精一杯工夫して、
何とか日常を守ろうとする普通の人々にフォーカスが当たっていて、ほのぼのとしたり笑える部分があったりする。
もちろん原爆投下や登場人物の死など、戦争ならではの悲劇的な部分もしっかり描かれているのだ。

監督・ 片渕須直氏が何度も広島に夜行バスで足を運び、戦争を体験した地元の人々に取材を重ねていた
……ということもTVで放送されていた。
昔の広島の街の風景に、その当時生きていた人々を描くという徹底ぶりだ。
だから、これまでにないリアルな日常が映画の中の場面場面に描かれているというのは、とてもすごいこだと思う。

だから、本当にていねいに魂が込められた作品なのだろう。

世間では、映画「この世界の片隅に」がとても評価され、周囲でも評判だ。

けれど、私は予告編見ただけで、ストーリーが分かってしまった。

顔も知らない男性の所に嫁いだ すずが、嫁ぎ先で奮闘しながらも
戦時中の日常を生き抜く。恋愛結婚が主流の現代では、いきなり結婚という形態があまり考えられないだろう。
けれど、すずは非常に受け身で運命に逆らわない性格だ。
おっとりのんびりと生きているすず。けれど、戦時中という暗い影が落とされる世の中、そして、今とは違って
あまり自由な選択権がなかったあの時代で、おっとりと見せることですずは深刻に考えないように自主防衛していたのかもしれない。
ふだんはのんびりおっとりしているすず。そんなすずがごくたまに見せる強い感情こそが
秘められた本心なのかもしれない。
そして、すずが包帯巻いて泣いている予告編のシーンを見て、「ああ、手がなくなるんだ……」と思った。

戦争をテーマ……というと、どうもシュンとしたストーリーしか思い浮かばない。

小学校では、学級文庫に「はだしのゲン」が置いてあり、
原爆投下でただれた人々のシーンなど、読んだ後は給食が進まなかった記憶がある。

学校でも戦争に関係する映画を見たし、学校以外でも戦争映画はけっこう見た。

広島、長崎の原爆資料館も見て、悲惨な写真も目にしたことがある。

高校のころ学校で、「アトミック・カフェ」という映画を見た。

アトミック・カフェ
画像は下記You Tubeより
https://www.youtube.com/watch?v=B8mq9FiTNNQ

核兵器によるドキュメンタリー映画で、広島・長崎への原爆投下、ビキニ核実験など
実際の映像が使われている。その他、核の実験で、爆心地から何キロメートルごとに
豚を配置してやけどの実験する。そして、爆心地から何キロメートルだとやけどの度数はこんな感じといった
特殊メイクをした人間を映し出したりしている。

ただ、私は、どちらかと言えばグロ耐性はある方だ。

だが、核が爆発した時熱風の暑さでか実験の豚が「キーキー」というこの世のものとは思えない
悲鳴が今でもリアルに耳に残っているのだ。

その他、何かのドキュメンタリー映画だったと思うが、ビキニ環礁の実験に知らずに参加した米兵がその後
放射能の後遺症に苦しむというのがあった。
手足がありえなほど肥大し、肥大化した手足は切断するしかないのだ。

それ以外にも、戦地で大怪我を負っでダルマ人間状態になった、「ジョニーは戦場に行った」
そして、日本でもかつては戦争でケガを負った、傷痍軍人と言われる人々が物乞いをしていたのだ。
手足がなかったり、目が見えなかったり……さまざまである。

しょうけい館 戦傷病者史料館


ということで、戦争と聞くと、どうも私は当たり前だが辛気臭いシュンとしたイメージしかわかないのだ。


「この世界は結構、辛気臭いことで溢れかえっているのに、何でわざわざシュンとした気持ちになりに
行かないといけない?」
とひねくれた私は思ってしまった。

かつて、仕事で広島の原爆に関係する取材をすることがあった。

その時、被爆された方からお話うかがったが、
とてもすごい迫力を受けて
生半可な気持ちで対峙できないと感じた。

被爆後の後遺症に一生苦しめ続けられる。
被爆したことで差別を受ける。
そして、アメリカの軍事施設では、被爆の治療してくれるのかと思ったら
まるで実験動物のように
ただ経過観察されたなど……いろいろひどい話はある。


そして、戦時中を生きた男性は、
「父をシベリアの捕虜で虫けらのように殺された。その後、母子家庭となり、母は女で1つで
 働き詰めで働いて子どもを必死に育てあげた。
 だから戦争は、敵だと思っている!」
と語った。

その広島の原爆に関係する仕事は、やりたかったのだが
いろいろ仕事関係でゴタゴタした事情があって、心残りはあったができなくなった。

そもしかすると、私はその時、戦争や原爆に
対峙できなかったというもやもやした思いが消化し切れずにいるのかもしれない。

だから今、戦争に関する……特に原爆に関係する映画を見るといろいろ複雑な思いに悩まされるのかもしれない。

「この世界の片隅に」は確かによくできた作品だと感じる。ただ、主人公すずのような女性はいたかもしれないが
すずのストーリーは作り話といえば作り話である。

昔から、小学校に裸足のゲンがあったり、戦争の悲惨さを訴える映画を見たりしている。

周囲の人からも「見た方がいい!」としきりに勧められるが
今のところは自分から進んで見ることはないだろう。

それに諸手を挙げて良いと言われると返って見に行きたくなくなるという
天邪鬼な所もある^^;

何かの機会で見ることがあれば、また改めて感想は書くこととする。







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